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といった近畿圏の一大消費地の一部を含んでいる。そして、名神高速道路が地域を縦貫しており、広域的な高遠道路網整備が進展している地域である。
さらに、将来的には第二名神(近畿自動車道名古屋神戸線)の整備が計画されている当地域は、物流面では広域物流の大量輸送に加え、一大消費地を背景とした域内への多頻度小ロット輸送との二つの面に特徴を持つ地域であるといえる。
既存の大規模な物流施設は、トラック輸送に対応した拠点である北大阪流通センターが整備されていることに加え、大阪貨物ターミナル駅、梅小路駅といった大規模な鉄道貨物駅が整備されている。
当地域は荷主・物流事業者アンケートでは、公的な物流拠点の立地について比較的高いニーズが寄せられた。
3)C地域(豊中〜神戸)
この地域は、神戸港といったわが国を代表する国際交易港湾の背後圏であることに加え、大阪府豊中市から兵庫県神戸市にかけての一大消費地を含んでいることから、国際輸送面、域内集配面に強い特徴を示している。
また、この地域は現在、名神高速道路、中国縦貫自動車道、山陽自動軍道が東西に縦貫しているが、将来的には第二名神(近畿自動車道名古屋神戸線)の整備が計画されており、広域的な高速道路網の整備が著しい地域である。さらに、平成10年春には明石海峡大橋・西神白動車道の供用が予定されており、高規格道路とのアクセス綱も整備され、四国地域への分岐点が形成される地域ともなる。そのため、当地域は九州、中国、四国方面といった西日本方面への広域的な輸送面においても強い特徴を示している。
既存の大規模物流施設の集積も厚く、阪神流通センター、神戸流通センターに見られるトラック対応の物流拠点が整備されていることに加え、大阪国際空港や神戸港駅なども立地している。
荷主・物流事業者アンケートからも、当地域における公的な物流拠点整備に対して高いニーズが把握できた。
4)D地域(大阪〜北河内〜奈良)
大阪府の中心部から北河内にかけて、さらに奈良市周辺に及ぶこの地域は、特定重要港湾である大阪港の背後圏であるとともに、商業、業務、生産、居住といった様々な都市機能が集積するわが国を代表する大消費地を含んでいる。奈良市周辺は京奈和自動車道の建設が計画されており、長期的には近畿圏の南北軸を形成していくものと考えられるが、当地域は国際物流面に加え、特に都市内の集配面で強い特性を示している。
この地域に立地する大規模な物流拠点としては、東大阪流通センターがあげられる。
アンケート調査でも、荷主、物流事業者からの公的な物流拠点整備に対する高いニーズが寄せられた地域である。

 

 

 

 

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